あなたの喜ぶ顔が。

あなたの為なら私、おじさんにだって身体を売るわ。だから、あなたは私に喜んだ顔を見せてね。

廊下であなたとぶつかって、転んだ私。

手を差し出してくれたあなたの身体が近くて、

緊張した私は気付くと濡れてた。それが恥ずかしくて・・・。

 

優しい顔をしていたあなたの顔が見れなくて、

そんな自分は普通じゃなくて、変で最低だと思ってた私だけど、

初めからあなたの事、好きだった。

あ~、私はあなたの事ばっかりで、自分はからっぽで何もないから、だから。

例え私自身の心が壊れてしまっても、あなたが必要としてくれたらそれで生きられるの。

だから、ずっと私を見て。

あなたの為なら私、おじさんにだって身体を売るわ。だから、あなたは私に喜んだ顔を見せてね。

誰もいない帰り道、泣くつもりなんて無かった。なのに、何故か涙があふれて、私の頬を濡らした。

初めてあなたに抱かれた夜は、空気が澄んだ星の瞬く綺麗な夜で。

私は緊張して、夢中で身体は熱くて「愛してるって言って。」と言った。

 

そんな思い出重ねたある日の夜に、あなた暗い顔して星空見てた。

あなたの背中にもたれかかったまま、私「大丈夫。」って言った。

理由は聞かずに。

あなたの為なら私、おじさんにだって身体を売った。だけど、あなたは私に答えてはくれなかったね。

 

一人の夜に呟く、私は普通の女の子。熱くて無茶苦茶にされたい、そんな身体だけ残った。